2025.08.15 06:38【諸乗法数】付5-3【諸乗法数】付5-3 比丘五德 怖魔 乞土 淨戒 淨命 破惡註 出家した者が得られる五つの良い所。怖魔 心の中の魔を怖れることなく常に平静でいられる。乞土 乞食行(こつじきぎょう)により謙讓心が養われ、歩行することによって健康も保たれる。浄戒 戒を守るために身心が清浄かつ平静かで...
2025.08.14 11:40【諸乗法数】付5-2【諸乗法数】付5-2 五見 身見 邊見 邪見 見取 戒禁取註 五つの誤った見解。身見 自我は実体であるとする我見と、一切が我にあるとする我所見を合わせたもの。辺見 自我は死後は断絶する或いは存在するという偏った考えに陷いること。邪見 因果の道理を否定すること。見取(見) 己の道理...
2025.08.13 08:43【諸乗法数】付5-1【諸乗法数】付5-1 大小乗五宗隨相法執宗 小乘諸部 眞空無相宗 龍樹提婆 唯識法相宗 無著天親 如來藏縁起宗 馬鳴堅慧 圓融・得(无碍の誤刻)宗 華嚴註 隨相法執宗は三世の実情を明らかにする。大智度論や大毗婆娑論が相当する。真空無相宗は龍樹及びその弟子提婆によって説かれた中観派...
2025.08.12 09:29【諸乗法数】付4-15【諸乗法数】付4-15 四善法 親近善安(近禪知識) 所聞正法(能聞正法) 思惟其義(能思惟義) 如説修行註 涅槃に至るために行うべき四つの方法。これも語句に相違があるので原典によって正す。近善知識 良き指導者に就く。能聞受法 善法を聴聞して理解する。能思惟義 聴聞した法を良く考...
2025.08.11 06:52【諸乗法数】付4-14【諸乗法数】付4-14 四轉依能轉道 伏道 斷道所轉依 持種依 迷悟依所轉捨 斷捨 棄捨所轉得 顯得 生得註 転依とは、衆生の意識が阿賴耶識の中で次第に涅槃に近づくことで、それを四段階に分けたもの。『成唯識論』では二種の解釈がなされているが、これは巻十に見える解釈。能転道 初段階...
2025.08.10 07:06【諸乗法数】付4-13【諸乗法数】付4-13 四種方便 行根本方便 不住住死涅槃 能止方便 慙愧悔過 發起善根方便 禮敬三寶 大願平等方便 化度衆生註 衆生は本来、涅槃に至る素質を具備しているが、それを煩悩が妨げている。その煩悩を退け涅槃に至る四つの方便。行根本方便 因縁の根本を見極めること。能止方便...
2025.08.09 10:27【諸乗法数】付4-12【諸乗法数】付4-12 大乗四事可化 剰有可不可 狠 心 心所 業果註 四種の福徳を重ねる手段。先ず菩提心を発して狠(邪な心)を滅し、深く因果を想い心を定め、大乗経典を読誦する事によって心所(心の機能)を明確にし、広く善縁を結ぶ事によって因果の理を悟る。「剰有可不可」の句は未勘。...
2025.08.08 06:59【諸乗法数】付4-11【諸乗法数】付4-11 四聖種 衣食喜足聖種 飲食喜足聖種 臥具喜足聖種 樂斷樂修聖種註 煩悩を絶つための四つの心構え。衣食は襤褸切れを綴った糞掃衣(ふんぞうえ)で満足する。飲食は托鉢で得た物で満足する。樹下で臥す事に満足する。煩悩を断つ修行を楽しむ。『中阿含経』巻二十一・『大毗...
2025.08.07 09:15【諸乗法数】付4-10【諸乗法数】付4-10 圓覺四相 我相・認證爲我 人相・悟我成人 衆生相・了跡二生 壽者相・濳續如命註 相とは執着心のこと。執着を滅しなくては涅槃に入ることが出来ない。我相は我が身に執着すること。人相は他人を羨み妬み或いは頼る等の執着。衆生相は貪瞋痴愛に執着すること。壽者相は寿命...
2025.08.06 09:01【諸乗法数】付4-9【諸乗法数】付4-9 四種定學 大乘光明 集福王 堅(賢の誤刻)守 健行註 解脱に至るための四つの定(じょう)の徳。大乗光明定 大乗の教理を得ることを光明を吸収するのに喩えた。集福王定 あらゆる福を集め得ること。賢守定 出世間の境地に至り得ること。健行定 佛菩薩の精進大健の力を得...
2025.08.05 12:03【諸乗法数】付4-8【諸乗法数】付4-8 所熏四義 堅住(性)義 無記(性)義 可熏(性)義 與能(共)和合性義註 能熏四義に対応するもの。こちらは阿賴耶識に生ずる作用。堅住性義 未那識で生じた熏習が変易しないこと。無記性義 善悪を問わず熏習が生ずること。例えれば麝香に交われば香り、蒜薤(仏教で「五...
2025.08.04 09:21【諸乗法数】付4-7【諸乗法数】付4-7 能熏四義 有生滅義 有増減義 有勝用義 與和合同義註 熏とは行為の結果が心理に影響を与えること。熏習ともいう。能熏とは心理に影響を与える行為のこと。これは未那識に属するとされる。与えられた結果を所熏といい、阿賴耶識に属するとされ、それぞれ四つに分類される。例...