【諸乗法数】付100 (終)
【諸乗法数】付100
五蘊攝百法
色受想行識 色摂十一全
受想各当一
七十三行蘊
八王識蘊牧
無為無積聚
不向蘊門摂
将旨就詮論
色行二蘊中
註 五蘊與百法ともいう。唯識教学では五蘊の中に百法が存在するとし、それを偈文の形で表したもの。五蘊と百法は世親の『大乗百法明門論』に詳述されている。対照表も存在するが、あまりにも煩瑣なので偈文のみ掲載したと思われる。
本書を蔵する海印寺は高麗版大蔵経の版木を収蔵している。また、開版した鳳栖寺は慶尚道の鳳停寺と思われます。韓國最古の木造建築の有る古刹です。
※以上で【諸乗法数】は完結となります。冢堀庵主人先生には訳注にあたりひとかたならぬお世話になり、この場を借りてお礼申し上げます。全くの門外漢である私ですが、基本的な仏教語が網羅されている本書は工具書の一つとして便利であり、字句の誤りのほか、説明が簡便過ぎて却って意味のつかめないものもあるとはいえ、辞書類が完備されてなかった昔において、古人がこのようなものを編輯して少しでも難解な経典を理解し、御仏の教えの神髄に迫りたいという熱意には心打たれるものがあります。無謀ながらもこのようなことをしようという気になったのも、一つには自分のためということもありますが、これこそ仏縁というものではないかという気もしております。
もとより、これが完全なものとは全く思っていません。特に長文の註については今回はほとんどそのままにしたため、これの訓註も必要です。これも含めてすでに立派な翻刻、注釈本があるかもしれませんし、各位におかれてはそれを参考にされるよう願いますが、その上で、これも参考になったという方がおられれば、これこそ望外の幸せというものであります。
※ブログはまだまだ続きます。
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