【諸乗法数】付12
【諸乗法数】付12
三轉四諦十二行法輪
註 『転法輪経』に見える、釋迦が初めて取った弟子(五比丘)に説いた教えの順序。四諦を三段階に分けて説いたことから十二行法輪とする。
釋迦は菩提樹下で悟りを開いた後(成道)、ヴァーラーナスィー(波羅奈国)のサールナート(仙人堕処)鹿野苑(施鹿林)において、五比丘に初めて仏教の教義を説いた。釋迦は当初、仏法の説明は甚だ難しく、衆生に教えを説いても理解されず徒労に終わるだろうと教えを説くことをためらったとされる。梵天(ぼんてん)の懇請を容れた釋迦は、世間には心の汚れの少ない者、智慧の発達した者、善行為を喜ぶ者がいることを観察した上で、最終的に法を説くことを決意した。この時「アムリタの門は開かれたり 耳ある者は聞け」に始まる有名な偈(げ)が説かれた。
まず示転(初転)で基礎を解き示し、
教転(二転)にて要旨を解き明かし、
證転(三轉)で理解を徹底させた。
但し、転法輪には他の説も多く、『解深密経』では初転にて阿含(あごん)、二転にて般若(はんにゃ)、三転にて瑜伽(ゆが)とあり、『華厳探玄記』では初転小乗、二転法相(ほっそう)、三転唯識とあり、他の経典でも更なる異説がある。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nc0057f1cab42?app_launch=false
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