【諸乗法数】付8-5

【諸乗法数】付8-5

真俗八諦

世間世俗諦 道理世俗諦 證得世俗諦 勝義世俗諦

世間勝義諦 道理勝義諦 證得勝義諦 勝義勝義諦


註 真諦と俗諦の二諦を更にそれぞれ四つに分類したもの。真諦は出世間の真理。俗諦は俗世の真理。法相では四重二諦という。窺基が『瑜伽師地論』巻六十四、『成唯識論』巻九、『顯揚聖經論』巻六等を引いて『大乗法苑義林章』巻二に詳述している。

世間世俗諦は現世に存在する物質に惑わされること。

道理世俗諦は主観によって惑わされること。

證得世俗諦は有漏に迷うこと。

勝義世俗諦は知識によって却って迷うこと。

世間勝義諦は道理世俗諦と同じではあるが、そこを突き破ろうとすること。

道理勝義諦は證得世俗諦より始まり、集滅道の四諦を悟ることによって二重の世俗諦を突き破る。

證得勝義諦は二空の真如を悟ることによって前三重の世俗諦を突き破る。

勝義勝義諦は更に進み四重の世俗諦を打ち破り涅槃に至る。

世間世俗諦は始まりで唯一俗であり、勝義勝義諦は最終段階で唯一真である。他は世俗と勝義がそれぞれ作用しあう。

他に三論・天台にも四重二諦がある。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n8fb7cba985c1


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