【諸乗法数】付4-7

【諸乗法数】付4-7

能熏四義 

有生滅義 

有増減義 

有勝用義 

與和合同義


註 熏とは行為の結果が心理に影響を与えること。熏習ともいう。能熏とは心理に影響を与える行為のこと。これは未那識に属するとされる。与えられた結果を所熏といい、阿賴耶識に属するとされ、それぞれ四つに分類される。例によって順序が混乱しているので原典によって正す。

有生滅義 生滅の変化の法をいう。日常では心にも掛けぬことが未那識中で問題を孕んでいること。

有勝用義 意識の中で明らかにその存在を知り、それが未那識中で問題を起すこと。

有増減義 有漏の法の中でその影響が未那識中で問題を起したり起さなかったりすること。例えれば衣裳箱の中に樟腦を入れると衣服に香りが移るが、黄金を入れても衣服には香りが移らない。

與(正しくは「所」字有り)和合同義 熏習が阿賴耶識に及ぶ状態をいう。

『成唯識論』巻二に見える。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n027d99376130



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