【諸乗法数】付4-5
【諸乗法数】付4-5
麁四相(そしそう)
亦名一期四相
生 夭壽不定成
老 色力衰損住
病 四大不調壞
死 識隨業虛空
註 人として免れ難いもの四。生まれては寿命の長短は測り難い。老いては体力気力ともに衰える。罹病すれば四大(肉体)の具合が整わず壊れる。死すれば意識は虛空に帰す。
『成唯識論』巻二に見える。
麁は粗と同じ。粗相の語源。
余談。先日の参院選で某新興政党がいきなり多くの議席を獲得した。その代表はかつて「お金の無い人は病気になるな」と発言した。医療費削減の一環ということらしい。富裕であろうと貧困であろうと、いくら健康に注意し体に良いことを習慣化していても、病気やケガは不可抗力。採食中心の人が早死にする一方、暴飲暴食の不摂生でも90以上生きた人もいる。もらい事故で大けがしたり、死ぬこともある。政治家とは仏教の説く「平等利益」、人々を分け隔てなく救済するために現実的に活動する立場であり、そのために公金によって報酬も支払われ、身分も守られている。そういう人が貧乏人は病気になるなと突き放すのでは、いよいよ末法の世も深刻なものになってきたかと嘆かわしく、また恐ろしくもある。
※図はこちら→https://note.com/11111hiromorinn/n/nd03b2dc55c9f
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