【諸乗法数】100

【諸乗法数】100

大乘百法 

(大)智(度)論


註 五位百法ともいう。一切法をまず五つに分類し、更に色法を十一、心法を八、心所有法を五十一、不相応を二十四、無為法を六に細別したもの。『大智度論』とあるが、世親の『大乗百法明門論』がより詳しい。玄奘三蔵が漢訳。

1. 心法(しんぽう):8種類。意識の働きを指す。眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識、末那識、阿頼耶識。

2. 心所法(しんじょほう):51種類。心に付随する様々な精神作用を指す。欲、勝解、念、定、慧などの51の要素がある。

3. 色法(しきほう):11種類。物質的な現象を指す。眼、耳、鼻、舌、身、色、声、香、味、触、法処摂色(ほっしょしょうしき)の11の要素がある。

4. 心不相応行法(しんふそうおうぎょうほう):24種類。心や物質とは直接関係しない、存在の状態や変化を指す。得、命根、衆同分、異生性など24の要素がある。

5. 無為法(むいほう):6種類。永遠不変の真理を指す。虚空無為、擇滅無為、非擇滅無為、不動滅無為、想受滅無為、真如無為の6つの要素がある。

すべての現象を五位百法に分類することで、自分の認識や存在の根源を明らかにし、煩悩を断ち切って悟りに至る道を示すことを目的とする。

「百法」とは、100種類の法を数え上げることから来ている。この論は、瑜伽行唯識学派の基礎となる重要な文献。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n4fd8d781e062


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