【諸乗法数】32-3
【諸乗法数】32-3
觀音三十二應
註 観音菩薩が衆生済度のために形を変えて現れること。『法華経』普門品の三十三相が最も知られているが、これは『楞厳経』の説。巻六に見える。普門品と大同小異。
『法華経』観世音菩薩普門品第二十五(観音経)には、観世音の名前を唱える人々の声を観じて、観世音菩薩が三十三のあらゆる姿に身を変えて(三十三身)、さまざまな場面や場所に出現して人々を救うことが説かれている。三十三観音(三十三体観音)は、この三十三身により示現する三十三種類の変化(へんげ)身を根拠として後に作られたもので、経軌に基づくものではなく、中国の典籍にあるもの、日本で考案されたであろうもの、由来が不明なものなどもある。
三十三観音(三十三体観音)-三十三身(尊名)
(1)楊柳(ようりゅう)観音-仏身(ぶっしん)
(2)龍頭(りゅうず)観音-辟支仏(びゃくしぶつ)身
(3)持経(じきょう)観音-声聞(しょうもん)身
(4)円光(えんこう)観音-梵天王(ぼんてんのう)身・梵王(ぼんおう)身
(5)遊戯(ゆうげ・ゆけ)観音-帝釈(たいしゃく)身
(6)白衣(びゃくえ)観音-自在天(じざいてん)身
(7)蓮臥(れんが)観音-大自在天(だいじざいてん)身
(8)滝見(たきみ)観音-天大将軍(てんだいしょうぐん)身
(9)施薬(せやく)観・施楽(せらく)観音-毘沙門(びしゃもん)身
(10)魚籃(ぎょらん)観-小王(しょうおう)身
(11)徳王(とくおう)観音-長者(ちょうじゃ)身
(12)水月(すいがつ)観音-居士(こじ)身
(13)一葉(いちよう)観音-宰官(さいかん)身
(14)青頸(しょうきょう)観音-婆羅門(ばらもん)身
(15)威徳(いとく)観音-比丘(びく)身
(16)延命(えんめい)観音-比丘尼(びくに)身
(17)衆宝(しゅほう)観音-優婆塞(うばそく)身
(18)岩戸(いわと)観音-優婆夷(うばい)身
(19)能静(のうじょう)観音-人(じん)身・長者婦女身
(20)阿耨(あのく)観音-童目天女(どうもくてんにょ)身・居士婦女身
(21)阿摩提(あまだい)観音-婦女(ぶにょ)身・宰官婦女身
(22)葉衣(ようえ)観音-非人(ひにん)身・婆羅門婦女身
(23)瑠璃(るり)観音-童男(どうなん)身・龍男身
(24)多羅尊(たらそん)観音-童女(どうにょ)身
(25)蛤蜊(こうり)観音-天(てん)身
(26)六時(ろくじ)観音-龍(りゅう)身
(27)普悲(ふひ)観音-夜叉(やしゃ)身
(28)馬郎婦(めろうふ)観音-乾闥婆(けんだつば)身
(29)合掌(がっしょう)観音-阿修羅(あしゅら)身
(30)一如(いちにょ)観音-迦楼羅(かるら)身
(31)不二(ふに)観音-緊那羅(きんなら)身
(32)持蓮(じれん)観音-摩睺羅伽(まごらが)身・摩睺羅身
(33)灑水(さんすい・しゃすい)観音-執金剛(しゅこんごう)身
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n0a599eb15e4e?sub_rt=share_pb
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