【諸乗法数】12-2

【諸乗法数】12-2

小乘十二頭陀 

但三衣 

糞掃衣 

塚間 

樹下 

露地 

阿蘭若 

隨坐 

乞食 

受食 

不食餘味 

不搏食 

坐不臥


註 頭陀(ずだ)は煩悩の塵を払い除くの意味。そのための修行十二。十二頭陀行とも。小乗と冠したのは初期佛教の意。例によって順序や語句に異同があるので原典によって正す。

在阿蘭若 人里離れた閑静な地に居る。

常行乞食 常に人に食を請い選好みをしない。

次第乞食 食を請う時は貧富を選ばず順番に行う。

受一食 食事は午前中の一回。

節量食 食べ過ぎない。

中後不得飲漿 昼過ぎには水も飲まない。

着弊衲衣 新しい衣服は着ない。

但三衣 戒に定められた三衣以外は着ない。

冢間住 墓地に棲み常に無常を知る。

樹下止 樹下で瞑想する。

露地住 露地に座り心を空にする。

但坐不臥 安臥せず常に煩悩の賊と戦う。

『十二頭陀経』(一巻。劉宋の求那跋陀羅の訳)に詳述される他、『大品般若経』巻十四・『瑜伽師地論』巻三十五にも見える。更に十四・十六等項目が増える。恐らく教団の発展に伴なって架上された物と思われる。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n4ce1e10ffcf1


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