【諸乗法数】11-5

【諸乗法数】11-5

合九十五種外道爲十一 

大疏 大鈔


註 釋迦在世中に存在した他の学説を説く教団九十五を十一に分類したもの。但し九十五といっても実数ではなく六師外道(既出)にそれぞれ十五人の弟子を配したものである。外道十一宗ともいう。

数論師は最古の学説で、宇宙は精神と物質より成り立つとする。

衛世師は多年の苦行によって六句義(実体・性質・運動・普遍・特殊・内属(物のさまざまな性質がその属する実体に対してもつ関係)の原理)を得ようとする学派。勝論ともいう。

塗炭(灰の誤記)計は湿婆派とも呼ばれ、自在天を尊崇する派。灰を以て胸等に描くので塗灰外道という。

囲陀論師は梵天を尊崇する派。那羅延天が四姓を定めたとし婆羅門を最高とする。

(安)荼論師は梵天が此の世界を造ったと天地創造の説を説く派。

時敬(散の誤記)外道はこの世は時によって栄枯盛衰を繰り返すとする派。

方論師は人は天地の間に生じ、やがて四維に散ずると説く派。

路伽耶計(路伽耶で切る。路伽耶は四大原子)は万物は四大より生じ四大に帰すると説く派。

口力論師は虛空こそ万物の基で有ると説く派。因字に作るは誤記。

宿作論師は苦楽は全て前世の因縁であると説く派。そのため現世で精進しなくてはならぬとする。

無因論師は全ては自然に生じ自然に滅し、そこには因縁等無いと説く派。

犢子部(極初期の小乗派の一つ)と方広道人(大乗を誤解したとされる派)は佛法に付属する外道(この場合は異端と解するべきか)。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n2f5585ea05ab


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