【諸乗法数】10-65
【諸乗法数】10-65
登地十障十如
華嚴(經)
一地 異生 偏行
二地 邪解 最勝
三地 暗鈍 聖流
四地 細感現行 無受
五地 斷 下乘涅槃 障證 無分別
六地 粗相現行 染淨
七地 細行現行 知所依
八地 無相加行 不増減
九地 不欲利他 所依
十地 法末自在 法無分別
註 十地に達するまでに断たねばならぬ障害。原典と語句の異同が有るので原典に依って正す。
一地異生性障 煩悩障と所知障の二障による偏行(偏見に基づいた行い)を断つ。
二邪行障 二障の内所知障(誤った知識に依る障害)の貪瞋痴を断つ。
三地闇鈍障 所知障の見聞亡失(せっかく得た正しい知識を忘却する)を断つ。
四地微細煩悩現行障 六識の中の微細な煩悩を断つ。
五地于下乗涅槃障 生死を厭い涅槃を楽しむ境地に至るために体や心の受ける作用を断つ。
六地粗相現行障 所知障の中の染(煩悩によって穢れた迷い)と浄(悟りの境地)を認識し染に陥り易い心を断つ。
七地細行現行障 所知障の中の微細なことに拘る心を断つ。
八地無相中作加行障 七地によって得た無相観を更に押し進める。
九地利他中不欲行障 利他を専らとし欲を断ち次の境地に進むことを目指す。
十地于諸法中所得自在障 諸法を自在に理解するために所知障を断つ。
『華厳経』巻三十四に見える。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nef4c1193523d
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