【諸乗法数】10-66

【諸乗法数】10-66

十因 

随悦 

觀待 

牽引 

生起 

攝受 

引發 

定異 

同事 

有違 

不違


註 物質現象と精神現象を引き起こす十の原因。十種因ともいう。唯識の説。

随悦(原典では説)因 言語によって引き起こされる。

観待因 甲乙二者の係わりによって引き起こされる。

牽引因 身に付いた習慣によって引き起こされる。

生起因 身近な所から引き起こされる。

ここまでは喩えれば種子が地に蒔かれ芽吹くように佛縁が次第に成就する。

攝受因 種子以外の六依処によって引き起こされる。

引発因 善・染・無記等の諸法によって引き起こされる。

定異(原典では定別にも作る)因 差別の効能によって引き起こされる。

同事因 以上七種の因が融合して引き起こされる。

有違因(原典では相違因) 障礙依によって引き起こされる。

不違(原典では不同違)因 不障礙依によって引き起こされる。

以上は阿頼耶識が及ぼす作用の原因を説いたもの。『瑜伽論』巻五に見える。

なお、十因は他の経典でも説かれた別のものが二三ある。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nf44eed19bf68


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