【諸乗法数】10-54

【諸乗法数】10-54

十大弟子 

大迦葉上行 

阿難陀多聞 

舎利弗智慧 

須菩提解空 

富樓那説法 

目犍連神通 

迦旃延論議 

阿那律天眼 

優婆離持戒 

羅睺羅密行


註 釋迦の弟子の中で優れた者十人。経典によって人名や順序に異同がある。最も良く知られているのは『維摩経』弟子品。ここでは法臘(出家した順)に配列してある。今、『維摩経』に従って記す。

舎利弗 智慧第一。心経では観音の説法を聞き、『阿弥陀経』では釋迦の説法の相手となる等、最も多くの経典に登場する。舎利子と尊称される。多くの寺院の朝のお勤めのほか、一般にもなじみのある『般若心経』では二度舎利子の名が出て来るが、日々、最も多くの名が唱えられているのは釋迦ではなく、この舎利子といえるかもしれない。当人にとっては複雑な気持ちというか、恐縮して身の置き所がない気持ちかもしれない。

摩訶目犍連 神通第一。妊娠した相手が釋迦だと濡れ衣を着せられた際に、その偽りを明らかにする等神通を発揮。地獄に墮ちた母を救った事が盂蘭盆の濫觴とされる。

摩訶迦葉 上行(頭陀)第一。釋迦の死後に五百人の弟子を集めて説法の内容を集成した。

須菩提 解空第一。般若思想の祖ともいわれ、空を説く経典にしばしば登場。孫悟空の師の須菩提祖師は名を借りた者。

富樓那。説法第一。説法に巧みで、俗に弁舌の巧みな事を富樓那の弁舌という。

摩訶迦旃延 論議第一。

阿那律 天眼第一。釋迦の従弟。説法の際に居眠りをして叱責され、眠らぬ事を誓い失明したが、却って天眼を得た。

優婆離 持戒第一。弟子の中で最も階層の低い人物。但し平等を重んじる釋迦の方針で貴族階層の弟子よりも上位に置いた。

羅睺羅 密行第一。釋迦の息子。後、本邦では寺の隠語として寺の息子を「羅子」という。

阿難陀 多聞第一。釋迦の従弟。長く付き人として従ったが、釋迦入滅までには悟入出来なかった。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/na2014f0f54a8


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