【諸乗法数】10-48
【諸乗法数】10-48
十宗収教
大疏
我法俱有
法無我有
法無未来
現通假実
俗妄真実
諸法俱名
三性空有
真空絶相
空有無碍
圓融具徳
註 華厳の説で釋迦一代の教説を分類したもの。小乗より大乗へと深化していく。例によって原典と語句等の相違がある。
我法俱有 主観により善悪業報を説くのみ。
法有我無 客観によって三世の因縁を説く。
法無未来 過去には実体があるが未来には無いと説く。
現通仮実 法無未来を受けて五蘊・十二因縁等の仮実を説く。
俗妄真実 世俗の事は皆妄説であり、出世間の真諦にこそ真実があると説く。
諸法但名 有漏無漏一切の事は全て実体が無いと説く。
以上が小乗。
三性無碍(原典では一切皆空とする) 一切は皆空と説く。いわゆる般若。
真空絶相(原典では真徳不空。真空絶相は法蔵の説ではなく窺基の説が誤入したもの) 迷いは全て煩悩の仕業であり、それを絶てと説く。いわゆる楞伽。
空有無碍(原典では想相俱絶。空有無碍も窺基の説が誤入) 真如とは主観の心と客観の対象によって齎されると説く。いわゆる維摩。
圓融具徳(原典では圓明具徳。窺基の説が誤入) 全ての現象はお互いが作用しあって存在する。いわゆる華厳。
窺基の説は『法華玄讚』巻一に見える。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/ne28361eeeb6c
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