【諸乗法数】9-12

【諸乗法数】9-12

九種食

段・觸・思・識 人間四

禪悦・法喜・願・念・解脱 出世五


註 この食は肉体と精神を保つために必要な条件。

人間食は世間食ともいい、また四食ともいう。段食とは生命を維持する飲食物。触食とは寒暑や苦楽等外的要因が感覚に反応するもの。思食とは意思の働きによるもの。識食とは精神の主体のこと。

出世間食は十地以上の境地に達した者が味わう境地。禪悦食は禪定を保ち悦ぶことを食に譬える。法喜食は聞法聴経を喜び糧とすることを食に譬える。願食は正しくは所謂願食と記し、利益衆生の大願を発しこれを糧として修行に励むことを譬える。念食も所謂念食と記し、煩悩を超越することを念ずるのを糧として修行に励むことに譬える。解脱食も所謂解脱食と記し、悪業より円満解脱することを譬える。

『増一阿含経』巻四十一に見る。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nb8dc11141b81


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