【諸乗法数】9-2

【諸乗法数】9-2

三界有九地 (釋氏)要覧

五趣離苦 欲界  


離生喜樂 色界

定生喜樂 色界   

離喜妙樂 色界   

捨念淸淨 色界


空無邊處 空界(無識界)

識無邊處 空界(無識界)

無所有處 空界(無識界)

非非想處 空界(無識界)


註 欲界はいわゆる六道輪廻の世界。煩悩に満ちた世界。

色界の四つは清らかな境地で、離生喜樂は色界第一天。生を離れた喜楽の地。定生喜楽は第二天。喜と楽が更に強まる。離喜妙楽は第三天。人としての煩悩が次第に消えて行く境地。捨念清浄は色界最後の天。苦も楽も超越した境地。

空界は物質的実体がなくなる界。空無辺処は第一の天。空が無辺であることを悟った境地。識無辺処は第二の天。識が無辺であることを悟った境地。無所有処は第三の天。内(識)外(空)を打破した根本的な空に限りなく近い境地。非非相処は正しくは非相非非相処で、有頂天(最高の境地)つまり覚(絶対的世界)に至った境地。

世親の唯識三十頌を釋氏要覧は引いている。唯識三十頌は原文では五趣離苦を欲界五趣地に作っている。以下皆「地」が末尾につく。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n9d0f66080ee0


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