【諸乗法数】8-3

【諸乗法数】8-3

八勝處 

註 貪愛を捨てるための八種の禅定とその段階。貪愛に勝つことから勝処という。

内有色相外観色少處 色相(物質の持つ諸行無常の相)を感じつつ未だ不浄にある第一段階。

内有色相外観色多處 不浄の姿、例えば屍の変化する姿を観じて次第に無常を悟る段階。

内無色相外観色少(勝が欠落。以下同) 處 内には無色相を観じてはいるが未だ徹底していない段階。

内無色相外観色多(勝)處 更に進み内外に無色相を会得した段階。この四段階にて不浄観を会得し諸行無常の理を得る。

内無色相外観色黄(勝)處から八つ目の色白(勝)處はそれぞれその色の遍満する境地となり(不浄より離れること)遂には解脱に至る。

八解脱の解釈が経典によって異なり、この八勝處は『瓔珞本業経』や『倶舎論』に見える説。


余談。

この不浄観を身を以て衆に示したのが美貌で知られた嵯峨帝の后檀林皇后である。なお、顕色とは五蘊を青・黄・赤・白・雲・煙・霧・塵・影・光・明・闇の十二色に分けたもの。その内、青・黄・赤・白を本色といい、他を差別色という。


図はこちら↓

https://note.com/11111hiromorinn/n/n92fdf14d39f9


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