政談377

【荻生徂徠『政談』】377

(承前) これについて、例えば喧嘩で相手を切り殺して、殺した者が切腹したならば、これは両成敗であることはもちろんであるが、双方が負傷して、脇から第三者が喧嘩を止めた場合はどうなるか。殿中ならば、止めさせた上で双方切腹とするのがよかろう。切りつけた者がその場から立ち去ろうとした場合は、駆け付けた者が捕まえようとも、その場で討ち捨てようともすべきである。口論だけでまだ刀を抜いていない時は、中に入って取り成すことは当然である。

過去の出来事

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