1945年7月19日

1945年7月19日　昭和20年

【内　閣】

総理　鈴木貫太郎／外務　東郷茂徳／内務　安倍源基／大蔵　広瀬豊作／陸軍　阿南惟幾／海軍　米内光政／司法　松阪広政／文部　太田耕造／農商　石黒忠篤／軍需　豊田貞次郎／運輸　小日山直登／大東亜　東郷茂徳（外相兼任）／厚生　岡田忠彦／国務　桜井兵五郎／国務　左近司政三・国務（情報局総裁）・下村宏・安井藤治／内閣書記官長　迫水久常／法制局長官　村瀬直養

【宮中主要官】

内大臣　木戸幸一／宮内大臣　石渡荘太郎／枢密院議長　平沼騏一郎／枢密院副議長　清水澄

【軍部高官】

［陸　軍］

陸軍次官　富永恭次／軍務局長　吉積正雄／参謀総長　梅津美治郎／参謀次長　河辺虎四郎／教育総監　土肥原賢二

［海　軍］

海軍次官　多田武雄／軍令部総長　豊田副武

【植民地高官】

朝鮮総督　阿部信行／台湾総督　安藤利吉／関東長官　山田乙三／樺太庁長官　大津敏男／南洋庁長官　細菅戊子郎

【東京都長官】

西尾壽造

【首　長】

大阪府知事　新居善太郎／大阪市長　坂間棟治／京都府知事　三好重夫／京都市長　篠原英太郎／北海道庁長官　熊谷憲一／青森県知事　金井元／岩手県知事　宮田為益／秋田県知事　久安博忠／宮城県知事　生悦住求馬／山形県知事　 篠山千之／福島県知事　石井政一／茨城県知事　橋本政実 ／栃木県知事　相馬敏夫／群馬県知事　高橋敏雄／千葉県知事　 斎藤亮／埼玉県知事　福本柳一 ／神奈川県知事　藤原孝夫／山梨県知事　谷川昇／新潟県知事　畠田昌福／富山県知事　岡本茂／石川県知事　平井章／福井県知事　宮田笑内／長野県知事　大坪保雄／静岡県知事　 菊池盛登／愛知県知事　古井喜實／岐阜県知事　沖野悟／滋賀県知事　稲田周一／奈良県知事　小田成就／三重県知事　清水重夫／和歌山県知事　小林千秋／兵庫県知事　持永義夫／岡山県知事　小泉梧郎／広島県知事　高野源進／山口県知事　上田誠一／鳥取県知事　高橋庸弥／島根県知事　山田武雄／香川県知事　田中省吾／徳島県知事　岡田包義／愛媛県知事　土肥米之／高知県知事　栗原美能留／福岡県知事　山田俊介 ／佐賀県知事　宮崎謙太／長崎県知事　永野若松／大分県知事　中村元治／宮崎県知事　安中忠雄 ／熊本県知事　曽我梶松／鹿児島県知事　柘植文雄／沖縄県知事　(不在)

海軍、天皇に「戦況に関し御説明資料」（＝内奏のこと）

［第２１爆撃機集団任務要約］

任務番号第２７６号

　日時 １９４５年７月１９－２０日

　目標 神戸－大阪、小山、Yanohama、新潟、宮津、舞鶴、元山－興南、敦賀、小浜、鼠ヶ関

　参加部隊 第３１３爆撃団

　出撃機数 ３１機

　第一目標爆撃機数 ８７．０９％（第一目標２７機、代替目標２機）

　投下弾種類、設定 MK26-36　１０００ポンド、MK25　２０００ポンド機雷：各種設定

　投下弾トン数 １８４トン

　第一目標投弾時刻 １９日２３時０３分－２０日０１時４７分

　攻撃高度 ７１００－８４００フィート

　目標上空天候 雲量：０－１０

　損失機数 １

　任務概要 投下された２２８機雷中２２６機雷が有効と判定された。２機だけが機雷を目視で投下した。１機が投下不能。敵機７機が目撃されたが攻撃されなかった。損失機は目標に達した後、原因不明により未帰還。レーダー対抗機１機は出撃機数に含む。１１機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１３３４４ポンド

　平均燃料残量：８５２ガロン

任務番号第２７７号

　日時 １９４５年７月１９－２０日

　目標 福井市街地

　参加部隊 第５８爆撃団

　出撃機数 １３０機

　第一目標爆撃機数 ９７．６９％（第一目標１２７機、臨機目標１機）

　投下弾種類、設定 E46　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　AN-M47A2 １００ポンド焼夷集束弾：瞬発信管頭部付き

　投下弾トン数 第一目標９５３．４トン、臨機目標８トン

　第一目標投弾時刻 １９日２３時２４分－２０日０時４５分

　攻撃高度 １２４００－１４０００フィート

　目標上空天候 雲量０－３

　損失機数 ０

　任務要約 クルーは結果を良いから優秀と報じた。上空１５０００フィートに及んだ煙を伴った大火災が目標の中央に見られた。地域を流れる川の南北の火災は、１－３平方マイルと算定。後の偵察で、市は８４．８％（１．６１平方マイル）が破壊されていたことが明らかになった。目標を１１４機が目視した。２機は投弾しなかった。高射砲は重口径、中口径、小口径で、散発－不正確、非常に小さい重口径と、中口径の対空兵器が報告された。目撃された敵機８機は攻撃してこなかった。２機のウインドラン機が本隊の一部として使用された。１６機が硫黄島に着陸。

　平均爆弾搭載量：１５８２９ポンド

　平均燃料残量：７５２ガロン

任務番号第２７８号

　日時 １９４５年７月１９－２０日

　目標 日立都市地域(90.14)

　参加部隊 第７３爆撃団

　出撃機数 １３０機

　第一目標爆撃機数 ９６．９２％（第一目標１２６機、臨機目標１機）

　投下弾種類、設定 AN-M47A2　１００ポンド焼夷弾：瞬発頭部信管付

　E46、E36、AN-M17A1　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　投下弾トン数 第一目標９６３．２トン、臨機目標７．２トン

　第一目標投弾時刻 １９日２３時２０分－２０日０時５３分

　攻撃高度 １２２００－１３６５０フィート

　目標上空天候 雲量９－１０

　損失機数 ２

　任務要約 偵察写真は、市の密集地の．８８平方マイル（６４．５％）が破壊あれたことを示した。レーダー対抗機は６０マイル離れて火を見とめた。目標は僅か６機のみに目視された。３機は爆撃不能。敵機１機を確認、攻撃はなし。三分の一のＢ２９が遭遇した高射砲は重口径と中口径で散発かつ不正確。ウインドラン１機が出撃。機械故障のため不時着水した機から５人が救助された。損失したＢ２９　１機の原因は不明。１機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１５２１４ポンド

　平均燃料残量：９１０トン

任務番号第２７９号

　日時 １９４５年７月１９－２０日

　目標 銚子都市地域

　参加部隊 第３１３爆撃団

　出撃機数 ９７機

　第一目標爆撃機数 ９３．８１％（９１機）

　投下弾種類、設定 E46　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　T4E4　５００ポンド破砕集束弾：機下１０００フィートで散開

　AN-M47A2、AN-M47A3　１００ポンド焼夷弾：瞬発頭部信管付

　投下弾トン数 ６２８．８トン

　第一目標投弾時刻 ２０日０時３１分－１時５２分

　攻撃高度 １０２００－１１４００フィート

　目標上空天候 雲量３－１０

　損失機数 ０

　任務要約 良い火が１００００フィートに達した煙とともに報告された。敵機３機を目撃、攻撃はなし。目標を確認できたのは僅か１機。６機は爆撃不能。目標の高射砲は重口径、中口径、小口径で散発－並、不正確。２－６発の地対空ロケットとが観測された。レーダー対抗機２機とウインドラン１機が出撃。３機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１６４６８ポンド

　平均燃料残量：８５２トン

任務番号第280号

　日時 1９４５年７月１９－２０日

　目標 岡崎市街地( 90.20 )

　参加部隊 第３１４爆撃団

　出撃機数 １３０機

　第一目標爆撃機数 ９６．９２％（第一目標１２６機、臨機目標１機）

　投下弾種類、設定 E46、AN-M17A　５００ポンド焼夷収束弾：目標上空５０００フィートで散開設定

　AN-M47A2　１００ポンド焼夷爆弾：瞬発頭部信管装着

　投下弾トン数 第一目標８５０トン、臨機目標６．３トン

　第一目標投弾時刻 ２０日００時５２分－０２時１０分

　攻撃高度 １２７００－１６３００フィート

　目標上空天候 雲量０－９

　損失機数 ０

　任務要約 結果は上空１００００フィートにまで立ち登った煙のため、優秀とは観測されなかった。２５００フィートにまで吹き上げた巨大な爆発が目標地域内で見られた。偵察で、目標の６８％が損害を受けたと見られた。高射砲は重口径と中口径で、散発的で不正確。燃える赤いロケットが目標で観測された。目標は６２機が目視、６４機が目視できなかった。　１機の風向観測レーダー機が飛行した。３機は爆撃無効。B29　４機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１５０２１ポンド

　平均燃料残量：８８４ガロン

任務番号第２８１号

　日時 １９４５年７月１９－２０日

　目標 日本石油尼崎精油所

　参加部隊 第３１５爆撃団

　出撃機数 ８４機

　第一目標爆撃機数 ９８．７９％（８３機）

　投下弾種類、設定 AN-M64　５００ポンド通常弾：頭部1/10秒遅動信管、尾部 1/40秒遅動信管付

　投下弾トン数 第一目標７０１．８トン

　臨機目標４．５トン

　第一目標投弾時刻 １９日２３時２０分－１時００分（原文０９時００分）

　攻撃高度 １５４１０－１６９００フィート

　目標上空天候 雲量：８－１０

　損失機数 ０

　任務概要 スコープ写真は優秀な結果を示した。７機が本来の目標を確認できなかったいう事実にもかかわらず、残機は完璧な密集爆撃をなした。人造石油工場の１４棟の建物のうち１２棟が被害を受け、被害を受けなかったのは僅か３基の小型タンクだけだった。未損害のまま残っているのはタンク群内の大型タンク１０基中２基だけだった。高射砲は重口径、散発で不正確。敵機１５機を確認、攻撃なし。目標地域でのサーチライトは強烈。１機は爆撃不能。全機レーダーによる爆撃。ウインドラン機２機は本隊に先行した。１機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１７８３２ポンド

　平均燃料残量：９９９ガロン