【諸乗法数】1-27
【諸乗法数】1-27
一師 『四分律』に「同一師學」と。
註 同一の師に學ぶ事を謂う。『四分律』は戒律の注譯書。
疏 『四分律』は、法蔵部に伝わる律。『十誦律』『五分律』『摩訶僧祇律』と共に「四大広律」という。『四分律』は、中国および日本に伝来した諸律の中では、最も影響力を持った。中国・日本で律宗の名で総称される律研究の宗派は、ほとんどがこの『四分律』に依拠する。
一教 流支と羅什の二師、一音教を立つ。
註 菩提流支と鳩摩羅什は共に譯經の大家。一音教とは釋迦は同じ音聲を以て法を説いた。聽く側が己の器量に依って受け取り方が異なるとする考え。二師の譯經も元々は同一の教えで有るとする考え。
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