【諸乗法数】1-28

※1-27は後日となります。

【諸乗法数】1-28 


一毛 『首楞嚴經』に云う「於一毛端 現寶王刹」と。 

註 一毛は極僅かな物。其の僅かな物の先端にも佛國土が有るとの義。『禪林句集』では「一毛端現寶王刹 微塵裏 轉大法輪」と。

疏 禪林句集は、禅門内外の典籍から広く集めた禅語のアンソロジーともいうべきもので、室町期から次々と編まれ、心の指針を与えてくれる金句集として、禅僧には禅語に習熟するための手引きとして読まれてきた。 


一人 『仁王經』に云う「唯佛一人居浄士(土の誤刻)」と。 

註 一人は悟りを得た佛の事。『仁王經』菩薩教化品の句。 

疏 『仁王経』(にんのうぎょう、にんのうきょう)は、大乗仏教における経典のひとつ。『仁王般若経』とも。この経典は仏教における国王のあり方について述べた経典であり、天部に分類される仁王(=二王:仁王尊)について述べた経典ではない。現存するもの以下の2本。 『仁王護國般若波羅蜜經二巻』(にんのうごこくはんにゃはらみつきょう 401年、別名『仁王般若』) 鳩摩羅什(344年~413年)訳 『護国仁王般若經二巻』(ごこくにんのうはんにゃきょう 765年) 不空(705年~774年)訳   

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