【諸乗法数】1-20
【諸乗法数】1-20
一路 『首楞嚴經』に云う「一路涅槃門」と。
註 一路とは悟りに至る一筋の道。此の句は禪の『無門關』にも「十方薄伽梵 一路涅槃門」と引用されている。
疏 『無門関』は、中国南宋時代の無門慧開によって編まれた仏教書。禅宗では禅書・公案集と呼ばれる。禅宗の公案、古則を紹介するもので、本則に、無門の禅的な批評鑑賞である評唱がつけられ、さらに俯瞰した頌と呼ばれる宗旨を込めた漢詩が付され、これらをもって1節とし、48の節と序文、後序とからなる。1巻。
一子 『涅槃經』に云う「菩薩得一子地」と。
註 菩薩が衆生を見る事我が子の如く慈しむの意。親鸞も所經讚の中で此の句を引用して彌陀の普く衆生を救いとる本願を説いている。「平等心をうるときは 一子地と名付けたり 一子地は仏性なり 安養にいたりて悟るべし」と。
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