【諸乗法数】1-14

【諸乗法数】1-14 


一時 諸經の通序に「一時佛等」とある 

註 通序とは多くの經典の冒頭にある「如是我聞、一時佛・・」の事。其れ以外の冒頭を「別序」と謂う。 

疏 「如是我聞」は、音読は「にょぜがもん」、訓読は「かくのごとくわれきく」。直接の意味は「私は釈尊からこのように聞いている」。仏典としては、釈迦牟尼の遺訓に従って弟子の阿難尊者が諸経の初めに置いたといわれている。いわゆる偽経までこの語を冒頭に置いており、これがあるから釈尊の言葉、教えということにはならない。しかし、学術的にはそうであっても、信仰としてはそう信じて敬虔な気持ちでお経を拝する。あくまで自分を高めるためのよすがとするのがよいと思う。原理主義のように、ここに書かれていることは一字一句、すべて絶対的であり、学術的批判すら許さない、これを解釈できるのも教祖様だけである、教祖様のお言葉、教えが即、釈尊の言葉である、という捉え方をしたら、これはもうカルト以外の何物でもないが。 


一塵 『華嚴經』に「一塵中、有難思刹」とある。 

註 一塵は僅かな物。其の僅かな物にも眞理があるとの意。普賢行願品に出ている。    

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