佛像圖彙538

【538】弥勒(みろく) 


[通釈] 

十三仏 弥勒菩薩 

六 

六七日(四十二日)の忌仏 


[解説] 

 先述のように弥勒は56億7千万年後に現世に現れる未来仏(5億6700万年とする説も)。この年数は太陽の寿命とほぼ一致しており興味深い。但し、それより前にアンドロメダ大星雲と我が銀河が衝突することが確実視されており、太陽も地球も消滅した場合は弥勒の降り立つ場が無いという状態に。なお、衝突といっても星と星が激突することはなく、二つの銀河がゆっくり回転しながら一つに融合するとされる。このことは他の銀河同士の例がいずれもこの形であることから類推されている。とはいえ、近くにアンドロメダ星雲に属する大きな恒星が来た場合は引き寄せられて粉砕されたり、逆にはじき飛ばされるといった作用を起こすので、無事でいられるかどうかは直前までわからない。今の私たちにはどうなっているか知る事も見届ける事もできない遠い未来のことだが、宇宙にとっては億の年数は決して長いとはいえない。宇宙にとってはどうなるかはわかっているかもしれない。もし、弥勒の出現年数が当て推量ではなく、未来がわかる何者かによって示されたものであるなら、地球は無事ということを意味する。夢とロマンの話だが。

  布袋は弥勒の化身との説があり、中国の寺で弥勒佛というと布袋像が祀られており、違和感を感じる邦人も多い。 

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