佛像圖彙510

【510】阿修羅王(あしゅらおう)


[通釈] 

阿修羅王 梵字はマ? 

鳩摩羅什がいう「姚秦では不飲酒(ふおんじゅ)と言う。これは悪趣地獄に有り、男は醜く女は端正。常に天と共に闘う」と。 

『維摩経』『華厳経』によれば、身の長(たけ)は七百由旬と。 


 [注] 

由旬 古代印度の距離の単位。諸説あるがほぼ十キロメートル。 


[解説]

  興福寺蔵の国宝でおなじみの尊像(常時公開)。阿修羅はインドに古くからいた神で、天空の覇権をめぐる戦いに執念を燃やした。インドの最高神インドラ(帝釈天)と壮絶な争いを繰り広げたことで有名で、最後には戦いに敗れ、そのために仏教を深く信じるようになりなった。阿修羅像は3つの顔、6本の腕 がある。 

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