佛像圖彙509

【509】緊那羅王(きんならおう) 


[通釈]

緊那羅王 梵字はカ― 

真陀羅ともいい、秦では人非人ともいう。天の伎(芸能)の神である。これは諸天の絲竹(音楽)の神である。 文殊菩薩の化身。 


[注] 

人非人 半神半獣の故に人のようであり、人のようでないとの意。現在は人でありながら、人の道にはずれた行いをする人間、ひとでなしの意で使う。 


[解説]

  緊那羅王は、仏法守護の八部衆の一。歌舞をもって帝釈天に仕える。形は人頭鳥身、馬首人身などがあり、両手で鼓を打つ姿、笛を吹く姿、琵琶を持って歌舞する姿などさまざま。 

 下の画像は、三十三間堂蔵、国宝の緊那羅王像(164cm、鎌倉時代)。 

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