佛像圖彙508
【508】迦楼羅王(かるらおう)
[通釈]
迦楼羅王 梵字はウン(本来は別のガ)
『華厳経』に金翅鳥(こんじちょう)という。迦楼羅鳥の翅(はね)は金色。頭には如意宝珠を戴く。
[解説]
迦楼羅は、インド神話のガルダを前身とする、仏教の守護神。八部衆、後には二十八部衆の一員となった。「迦楼羅」の音写はパーリ語に由来する。迦楼羅天、迦楼羅王とも呼ばれる。食吐悲苦鳥と漢訳される。 インド神話の神鳥ガルダが仏教に取り込まれ、仏法守護の神となった。両翼をのばすと336万里もあり、金色で、口から火を吐き龍を取って食う。密教では、仏法を守護し、衆生を救うために梵天が化したとする。
下の画像は興福寺蔵、国宝の迦楼羅像(奈良時代、常時公開。149cm)。
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