佛像圖彙507

【507】難陀龍王(なんだりゅうおう) 


[通釈] 

難陀龍王 梵字はナー(これも崩れている) 

『翻訳名義集』(ほんやくみょうぎしゅう)にいう「善歓と翻訳する。喜歓喜中が勝るので善と名づけられた」と。 


[注] 

翻訳名義集 中国、南宋代の梵漢辞典。七巻あるいは二〇巻。法雲編。紹興13年(1143)成立。漢訳仏典の重要梵語2000余を64目に分類し、各語について訳語・出典を記す。 


[解説] 

 八大龍王の一。請雨経法(祈雨)の時に勧請される。喜歓喜中は四無量心の一つ「喜」をいう。人に喜びを与えること。 下の画像は同じく三十三間堂蔵の難陀龍王像。 

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