佛像圖彙501
【501】摩和羅女(まわらにょ)
[通釈]
摩和羅女 梵字はバン
[解説]
大地を神格化したもので、地天ともいわれる。大地の堅牢さ、万物を生育させる恵みをあらわす神。密教伝来と共に注目されるようになった。「広大円満無礙大悲心陀羅尼神呪」(こうだいえんまんむげだいひしんだらにしんじゅ)を誦持する者を守護する。大将軍女とも。老女の姿の像も多い。
密教導入後は地天と呼ばれ敬われるようになったが、同じく地を守護する地蔵が原形という説もある。地蔵と地天。尊名が同種。
画像は蓮華王院三十三間堂蔵、国宝の摩和羅如立像(二十八部衆の内)
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