佛像圖彙455

【455】毘羯羅大将(びからたいしょう) 


[通釈] 

薬師十二神将 

毘羯羅大将 子 梵字はバク 

本地は釈迦如来 

三鈷を持つ。 


[解説] 

 薬師十二神将は、薬師如来の眷属。天部。それぞれが7千、総計8万4千の眷属夜叉を率い、それは人間の持つ煩悩の数に対応しているという。薬師如来及び薬師経を奉ずる者を守護する。十二に分かれ、それぞれ年・月・時に分かれて守護する。南都新薬師寺の塑像は著名。  

 毘羯羅大将は武装し、忿怒の姿をとるが、持物は一定しない。 

 下図は、十二神将像 京都府・浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代(13世紀) 重要文化財 東京国立博物館及び静嘉堂文庫美術館分蔵 上段左から子神、丑神、寅神、卯神、辰神、巳神。下段左から午神、未神、申神、酉神、戌神、亥神。 

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