佛像圖彙453
【453】都市王(つしおう)
[通釈]
第九 都市王 梵字はサ
都市とは二字(細字・上下) 市である 都とは京師の城郭である。市とは市場である。
本地は勢至菩薩
一周忌を主る。
[解説]
都市王(本図では「つしおう」と仮名が振ってあるが「としおう」とも)は、一周忌の審理を行う裁判官。本地は勢至菩薩。これで喪は明けたとされるか(ちなみに、儒教では3年)。光明箱とよばれる箱を持ち、中にはありがたい経文が入っているが、悪業の深い者があけると業火に焼かれるという。本図ではその箱は描かれていない。都市王の裁きの場から極楽に行くことが可能だが、その距離は十万億土(一説には三十光年)とされる。
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