佛像圖彙452
【452】平等王(びょうどうおう)
[通釈]
第八 平等王 梵字はサ
『十王経』にいう、「我は一切を観る事普く皆平等で、彼と此れとを愛したり憎んだりする心は無い」と。
此の意味で名付けられる善悪の亡者を見る事は子供に慈悲を垂れる様である。
本地は観音大士(菩薩と同義)
百ヵ日を主る。
[解説]
地獄において亡者を裁く十王の一人。観音菩薩を本地とする裁判官で、内に慈悲の心を持ちながらもその形相は恐ろしいという。
余談。四川三峽の豊都は道教では死者の赴く所の一つとされている。ここの閻魔殿の背後には閻魔王の妃を祀る堂があり、花が供えて有った。聞けば后は花が好きで花を供えて夫の閻魔に取りなして貰うとの事(冢堀氏談)。
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