佛像圖彙438
【438】訶利底母(かりていぼ)
[通釈]
訶利底母 梵字はウン
[解説]
訶梨帝母、訶利帝、迦梨底、青色鬼、大薬叉女とも。鬼子母神のこと。サンスクリット語の「ハーリティー」を漢訳して訶利底などと表記した。もともと荒々しい尊で、漢字もその性格を表わす字を当てている。仏典、仏語の漢訳はただ発音が同じ、あるいは近い字を当てているだけでなく、意味もできるだけ合致するように工夫されている。但し、真言は元々の意味が分からないものが多く、名翻訳者の三蔵の称号を贈られた高僧たちでさえ難解のため、漢字の意味は無視して音を表わすことに専念している。
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