佛像圖彙427

【427】八臂辨財天(はっぴべんざいてん) 


[通釈] 

八臂辨財天 梵字はソ 

青色の埜(野の異体字)蚕衣(さんい)を着用し、在る所は常に一足を翹(あ)げる。 


[解説] 

 辨財天の中で八臂を持つ尊像。宝珠・宝棒・宝箭(矢)・宝刀・宝弓などを持つ。『金光明最勝王経』に基づく。蚕衣は親蚕(皇后が官女を従えて蚕を飼う儀式)の折に着用する衣。翹とは図版の片足の爪先が上がっている所。

  下の画像は神奈川県江の島にある重要文化財(2019年に指定)の八臂辨財天坐像。 

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