佛像圖彙428
【428】大辨財天(だいべんざいてん)
[通釈]
大辨財天
[解説]
偽経である『大辨財天女秘密陀羅尼経』に基づく尊。この経は鎌倉期頃に創作されたと考えられている。
弁舌・財福・智慧・延寿などを与え、災厄を除き、戦勝を得させるという女神。もとはインドの河神サラスヴァティー。妙音を以て衆生を喜悦させるとされる。辨才天。大辨天。
なお、辨の字が難しいことから、一般的には弁の字を宛てて弁財天・弁天と表記し、寺院によってもこの字を通俗的に使っている所があるが、辨と弁は全く別の字であり、弁を代用するのも特に神仏の尊名の場合は控えたほうがよいように思う。甲子園野球の常連として有名になった智辯学園も智弁とは表記しない。
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