佛像圖彙419
【419】三実荒神(さんじつこうじん)※三宝荒神の誤記
[通釈]
三宝荒神 梵字はバン
三宝とは仏法僧のこと。この三宝を守護する。
荒神とは魄神(はくしん)である。
[注]
魄神 肉体を主る神霊。魄は魂魄(こんぱく)。道教の概念で、魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気だが、やがて民間ではまとめて霊として捉えるようになった。
[解説]
三宝荒神は日本固有のもので、仏・法・僧の三宝を守護し、浄信者を助け、悪人を罰する神。宝冠を戴き、三面六臂で忿怒(ふんぬ)または如来の相を表わす。修験道および日蓮宗などで祭る。
荒神という名のとおり荒ぶる神で、怒るときは一切衆生の福徳を奪い、障礙をなす。また、不浄を嫌い、火の清浄で不浄を払うのを愛するという俗信から、近世以後、民間では竈(かまど)の神として台所に祀る。荒神、荒神様とも。
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