佛像圖彙416

【416】韋駄天(いだてん) 


[通釈] 

韋駄天(梵字欠落) 


[解説] 

 韋駄天は、仏教において天部に属する神。韋陀、韋天将軍とも。増長天の八将の一神で、四天王下の三十二将中の首位を占める。特に伽藍を守る護法神とされ、中国の禅寺では四天王、布袋尊とともに山門や本堂前によく祀られる。

 日本の禅宗では厨房や僧坊を守る護法神として祀られる。また小児の病魔を除く神ともいわれる。密教の曼荼羅では護世二十天の一尊として西方位に配される。 

 捷疾鬼(しょうしつき)が仏舎利を奪って逃げ去った時、これを追って取り戻したという俗伝から、よく走る神、盗難除けの神とされ、転じて、足の速い人の例えとして、「韋駄天走り」などといわれる。   

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