佛像圖彙415
【415】他化自在天(たけじざいてん)
[通釈]
他化自在天 梵字はカン(例によって崩れている)
伽藍を護る神である。梵語は韋駄といい、『大智度論』によって韋を以て姓とする。
『霊威要略(れいいようりゃく)』に「諱(いみな)は琨(こん)、南方天王の将の一である。四王三十二将を合して首となす」とある。
[解説]
他化自在天は、欲界の最高位に位置する天。六欲天の一つ。ここに生まれた者は他の楽事を自由に自分の楽事として楽しむことができるとする境界。また、この天は魔王の住所ともされる。神道と習合して大六天ともいわれる。霊威要略は書名と思われるが不明。
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