佛像圖彙407

【407】多門天王(たもんてんおう) 


 [通釈] 

諸天部 多聞天王 梵字はベイ 

福徳の名を四方に聞く。故に華厳毘沙門という。 

『長阿含経』に「毘沙門を北方の天王という」と。 


[解説] 

 多聞天は、仏法を守護する四天王のうち、北方を司る神。単独で信仰されるときは毘沙門天と呼ばれる。説明は毘沙門天の項を参照。

  多門天像の代表的なものは東大寺戒壇院の多門天(毘沙門天)。下で踏みつけられている邪鬼の表情、姿も見逃せない。多聞天は他の四天王の中で、最強の神とされる。 

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