佛像圖彙401
【401】梵天王(ぼんてんおう)
[通釈]
梵天王 梵字はボラ
『法苑珠林』にいう、「梵天王、名を尸棄(しき)という。今は大頂といい、別に大■門ともいう」と。
『倶舎論』に「別に住処(すみか)無く、梵輔天中に於いて高楼閣に名づける」と。
[解説]
梵天(ぼんてん)は、仏教の天部の一尊。古代インドの神ブラフマーが仏教に取り入れられたもので、十二天に含まれる。帝釈天と対になって祀られることが多く、両者を併せて「梵釈」と称することもある。梵天像と帝釈天像はほとんど同じ姿に表現され、見分けの付かない場合もあるが、帝釈天像のみが、衣の下に皮製の甲(よろい)を着けている場合もある。
下は、帝釈天(左)と梵天(右)、高野山霊宝館蔵
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