佛像圖彙395

【395】地天(ちてん) 


 [通釈] 

十二天 地天 梵字はア 

佛性三昧耶戒を授けるには十二天の屏風を立てて、其の降臨の体を表すのである。 


[注] 

種子(梵字)は儀軌に依って異同がある。東密ではぴり。また、「ちてん」では無く「じてん」と訓じる。 


[解説] 

 十二天は、もとインド古代神などが仏教にとり入れられて護法神となったもの。 帝釈天(東)、火天(東南)、焔摩天(南)、羅刹天(西南)、水天(西)、風天(西北)、毘沙門天(北)、伊舎那天(東北)までの天が各方位にあてられてはじめ八方天として成立した。密教では四天王とともに重視されている。十二天のうち、特に八方を護る諸尊を八方天あるいは護世八方天といい、更に天地を護る諸尊を加えて十天ともいう。  

 下の画像は、国宝「十二天屏風」(伝宅間勝賀筆)東寺蔵    

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