佛像圖彙390

【390】豺(さい) 


[通釈] 

三十二 豺 


[解説] 

 豺は、多く「やまいぬ」と訓じられているが、此の図は角が生えているので、違う動物と思われる。和歌山の偉大な博物学者の南方熊楠(みなかたくまくす)は仏典に出て来る豺をジャッカルに比定しているが、最近の研究では東南アジアに生息する「ドール」に比定する説が一般的。 

 ドール(豺、英: Dhole、学名:Cuon alpinus)は、哺乳綱食肉目イヌ科ドール属に分類される食肉類。本種のみでドール属を構成する。別名アカオオカミ。頭胴長(体長)75 - 113センチメートル。


 [摂津名所図会より]62 胞衣塚(えなづか)


 味原池の二町ばかり東にあり。大小橋命の胞衣を蔵(おさ)めた所である。 土地の人が過ってこの塚を掘ってしまった時、たちまち病気にかかり頭の髪が抜け落ちてしまった。その崇りを受けた者が、近年、両三人ありということだ。それから土地の人々は言い伝えてこの塚を大いに恐れている。  

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