佛像圖彙387

【387】雉(きじ) 


 [通釈]

 廿九 雉 


[摂津名所図会より]59 南岳山舎利寺 大阪市生野区舎利寺1-2-36 


南岳山舎利寺(なんがくさんしゃりじ) 舎利寺村にあり。今は禅宗黄檗派。開基は聖徳太子、中興は木庵和尚。 

仏殿釈釈尊 左、文殊・葦駄天。右、普賢・達磨。 

額 「舎利尊勝寺」木庵筆。

聯 「舎利光海斉(ひと)しく慧眼を胆開す、岳挺秀天等しく宗風を護振す」木庵筆。 

太子堂 聖徳太子四十二歳の尊像を安置す。 

堂内額 「曇華舎」隠元筆。 

聯 「護国庇民仰ぎ見る聖恩天広大、現身闡法始めて知る文徳月昌明」隠元筆。 

外額 「太子堂」木庵筆。 

禅堂額 悦山筆。 

祖堂額 「無尽灯」道宗筆。 

表門額 「南岳山」木庵筆。 

聯 「聖地の中興紫気臨む、宗門大殷雄風起る」 

太子御影松 当寺の門前にあり。高さ五丈ばかり。ある年、兵火が起こり講堂が灰燼となる。この時太子の御影が飛んでこの松枝にかかり、芯がないという。 

和泉式部腰懸松 書院の庭中にあり。由来は詳らかではない。  

『新古今』 尼にならんと思ひたちけるを人のとめ侍りければ

   かくばかりうきを忍びてながらへはこれよりまさる物をこそ思へ 和泉式部    

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