佛像圖彙362 付・浄土双六
【362】蟹(かに)
[通釈]
四 蟹
[解説]
蟹座。巨蟹宮(きょかいきゅう)とも。黄道十二宮の4番目。獣帯の黄経90度から120度までの領域で、だいたい6月21日(夏至)から7月23日(大暑)の間まで太陽が留まる(厳密には、太陽通過時期はその年ごとに異なる)。四大元素の水に関係していて、天蝎宮・双魚宮と一緒に水のサインに分類される。
[浄土双六]17 天道(てんとう)
天道は、衆生が生死流転する六道のうちの最上部にある世界のこと。 天界、天上界、天道など多くの名があります。 天は、この地上からはるか上方にあると考えられており、五趣や六趣(六道)のうち、天は苦悩が少なく最高最勝の果報を受ける有情が住む清浄な世界とされる。なお、キリスト教の天国とは全く異なります。また、浄土とも違います。
天人は長寿で、空を飛ぶなどの神通力が使える。また、快楽に満ち、苦しみはない。ただし、天道はあくまで輪廻の舞台である六道の一つであり、天人も衆生にすぎないため、天人は不死ではなく(天人が死ぬ前には天人五衰という兆しが現れる)、死ねば他の衆生同様、生前の行いから閻魔が決めた六道のいずれかに転生することに。
また、天人は悟りを開いてはおらず、煩悩から解放されていない。悟りを開いたものは仏陀であり、輪廻から解放され六道に属さない涅槃(浄土、極楽)へと行くことができます。
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