佛像圖彙355 付・浄土双六
【355】宝瓶宮(ほうへいきゅう)
[通釈]
九 宝瓶宮
[解説]
宝瓶宮は、黄道十二宮の11番目。 みずがめ座。 獣帯の黄経300度から330度までの領域で、だいたい1月20日(大寒)から2月18日(雨水)の間まで太陽が留まる(厳密には、太陽通過時期はその年ごとに異なる)。 四大元素の空気に関係していて、双児宮・天秤宮と一緒に空気のサインに分類される。
[浄土双六]10 法滅之時(ほうめつのとき)
絵は寺に於いて略奪放火しているところ。「真如堂絵巻」にも足軽の暴行の様子が描かれています。千本釈迦堂の内外陣の柱にも応仁の乱の折の刀痕が。古くは東大寺南大門には三好松永の戦の弾痕、同じく転害門には平重衡南都焼き討ちの際の鏃(やじり)の跡も。
標題の「法滅之時」の下にあるのは「独り此の経を留(とど)めて、止住すること百歳」。『無量寿経』の流通分に「当来の世、経道滅尽せんに、我れ慈悲をもって哀愍して、特ひとりこの経を留めて、止住すること百歳ならん」とあり、法滅後の時期に入ってもこの経典だけは百年もの間残存して衆生を救済するというもので、特に浄土教においてその特勝性を重視したものとして知られています。
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