佛像圖彙353 付・浄土双六
【353】雙魚宮(そうぎょぐう)
[通釈]
七 雙魚宮
[解説]
雙魚宮(双魚宮)は、黄道十二宮の12番目。うお座。獣帯の黄経330度から360度までの領域で、だいたい2月18日(雨水)から3月21日(春分)の間まで太陽が留まる(厳密には、太陽通過時期はその年ごとに異なる)。四大元素の水に関係していて、巨蟹宮・天蝎宮と一緒に水のサインに分類される。
[浄土双六]8 瞋恚(しんい)
仏教において人間の諸悪・苦しみの根源と考えられている三毒、三不善根のひとつ。自分の心に逆らうものを憎み怒ること。修行者にとっての最大の障害としています。
怒りにもいろいろあり、悪に対して正義感から怒るのはまだしも、自分の意のままにならない事や人に対して腹を立てるのは我儘、傲慢であり、相手も自分も苦しむだけ。一つもよいことはありません。事件報道でも、容疑者の供述として「むしゃくしゃしてやった」「ストレスがたまっていた」というのをよく耳にします。そういう感情は凡夫であればどうしても生じてしまうもの。しかし、だからといって物や人に当たり散らすのは筋違いであり、そんなことをしても心が安定することはないし、したとしても被害を受けた相手のことはどうするのかということになる。
絵は妻に対して夫がほうきを持って暴れているところ。理由はなんであれ、こんなことをしてもなんの解決にもならないばかりか、弱い者にばかり当たり散らすことが習慣化され、何かあるたびに同じことを繰り返す。なんの進歩も解決もありません。
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