佛像圖彙350 付・浄土双六
【350】男女宮(なんにょきゅう)
[通釈]
三 男女宮
[解説]
男女宮は、密教の宿曜道における十二宮の一つ。サンスクリット名を「ミスナ(Mithuna)」といい、「男女」や「二人組」を意味するため男女宮というほか、「夫婦宮(ふうふぐう)」、「夫妻宮(ふさいぐう)」、「陰陽宮(おんみょうぐう)」、「双女宮(そうにょぐう)」、「淫宮(いんぐう)」、「婬宮(いんぐう)」、「双鳥神主(そうちょうじんしゅ)」とも。また音から「弥偸那(みちゅうな)」とも呼ばれる。西洋占星術における双子座にあたり、期間としては芒種から夏至に至るまで(5月から6月にかけて)を指す。妊娠を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では東方(上側)に夫婦二像の姿で描かれる。
[浄土双六]5 邪婬(じゃいん)
絵は遊女の足抜けの場面か、もしくは不義の末の駆け落ちのと思われます。 邪婬の戒めについて、光華女子学園のサイトで詳しく述べられていますので、紹介させて頂くことにします。(https://gakuen.koka.ac.jp/archives/571)
「仏教徒であることの証しは、「五戒」と呼ばれる五つの戒めを守ることです。その第三が「不邪淫戒」です。とくにこの戒は、在家の仏教徒に向けて発せられています。
「邪淫」とは、夫婦以外の者と肉体関係を持つこと、もしくはそれに至るおそれがあるような行為全般を指します。仏教のみならず世界宗教の多くは、在家者に対しては一夫一婦制を掲げて、生涯の伴侶との結婚生活を求めます。キリスト教社会ではさらに徹底して、人間を動物の上位に位置付け、その証しとしての結婚を神に誓うべき秘蹟(ひせき)(※)としたのです。
仏教では、性欲に支配されることは貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち)といわれる「三毒の煩悩」の中、正しいものの見方を妨げる、もっとも強大な煩悩であると考えました。
この戒は出家者には適応されず、「梵(ぼん) 行(ぎょう)戒 (かい)」を設けて、邪淫はもちろんのこと性欲そのものを抱くことが禁じられています。煩悩の異名である「繋縛けばく(心を繋ぎ止め縛られること)」によって、深い迷いの状態に陥るからです。(太)
(※)秘蹟(秘跡):キリスト教において神と人間とを仲介し、神の恵みを人間に与える儀式のこと」
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