佛像圖彙348 付・浄土双六
【348】
獅子宮(ししきゅう)
[通釈]
二 獅子宮
[解説]
獅子宮は、黄道十二宮の5番目。しし座。獣帯の黄経120度から150度までの領域で、だいたい7月23日(大暑)から8月23日(処暑)の間まで太陽が留まる(厳密には、太陽通過時期はその年ごとに異なる)。四大元素の火に関係していて、白羊宮・人馬宮と一緒に火のサインに分類される。占いでは高揚の座、障害の座、転落の座など占い師により吉凶さまざま。占いとはこういうものという見本にはなるだろう。
[浄土双六]3 偸盗(ちゅうとう)
偸盗は五戒の一つ。盗みを働く事。 絵の真ん中の高札にある「十万部会」は、ある一つの経典を一定期間内に十万部読経する法会のこと。浄土系では阿彌陀経を、法華系では法華経を読誦します。
この絵の何が偸盗かというと、右手前の少し前かがみになった頬かむりをした男がスリを働いています。信心深い人たちの金品を盗むのだから、なおたちが悪い、ということ。どんな場でも油断禁物。
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