佛像圖彙344


【344】張宿(ちょうしゅく) 


 [通釈] 


二十六 張宿 通考に「張は六星。珍宝を主り、また天の厨房を主る」と。 


[解説] 

 張宿は、和名ちりこぼし。二十八宿の一つで、南方朱雀七宿の第5宿。距星はうみへび座υ1星。主体となる星官(星座)としての張は、うみへび座υ1星、λ星、μ星、GC 3839、κ星、φ1星の六つの星によって構成される。占いでは「入学・事始め一切が吉」などとする。 

 「天厨」は「天廟」の誤記と思われる。隋の丹元子の『歩天歌』に「六星似軫在星傍、張下只是有天廟」(六星は軫に似て星の傍らに在り、張の下は只是れ天廟有るのみ)とある。 


[摂津名所図会より]56 

三鐘引導地歳(みつかねいんどうじぞう) 一心寺の門前北側にあり。本尊は地蔵尊、皇太子の御作である。 

※引導地蔵又は三鐘地蔵といい、昔、葬送の時に四天王寺西門の引導石に棺を据えて、六時堂の鐘を撞いた。堂前を通って墓所に送る際に、更に堂前の鐘を三度鳴らすのを慣わしとしたので、その名がある。今、天暁院(てんぎょういん 大阪市天王寺区逢阪1)にある。浄土宗一心寺の末寺の仏国山清浄寺。  

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。