佛像圖彙340
【340】井宿(せいしゅく)
[通釈]
二十二 井宿
通考に「東井は六星。天の南門であり、黄道が通る所である。水衡を主る」と。
[注]
水衡 河川山林のこと。『晋書』天文志によれば、月が東井に宿れば風雨という。
[解説]
井宿は、和名ちちりぼし。は二十八宿の一つで、南方朱雀七宿の第1宿。距星はふたご座μ星。主体となる星官(星座)としての井は、ふたご座μ、ν、γ、ξ、ε、36番、ζ、λの8つの星によって構成される。占いでは「種蒔・井戸掘・旅行が吉」などとする。
[摂津名所図会より]53
土塔古跡(どとうこせき) 天王寺南門土塔町の超願寺のこと。
聖徳太子の御時、震旦(しんたん)国からもたらされた経論が滅びるのを恐れて、土塔を築いて蔵(おさ)められた。後世これを寺として南岡山土塔寺と号し、本尊は太子御作の弥陀仏、長さ三尺三寸の尊像を安置する。
また、当山の由来は黄門(中納言のこと)藤原定家卿の真筆である。二十八世真観法印、本願寺覚如上人に帰入し浄土真宗となる。その後蓮如上人が石山御堂御建立の前、しばらくここに止住された。このことから世の人は土塔御坊と称する。
竹本義太夫の墓はこの寺にあり。
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